セショウの人

セショウ(摂食障害)という麻薬

【セショウ】セショウ(摂食障害)と生きる

きのう、おかあさんからメールが届いていた。
上のお孫ちゃんと燕の子育てを見に出かけたら、すごく感動してくれて、その様子を見たら元気になった、って。
よかったね。「私も嬉しいです」と、返信しておいた。
セショウ(摂食障害)で自分がしんどいから、せめて、おかあさんは健やかであってほしい。
仮におかあさんが病気になっても、いまの私は、自分のことだけで精一杯だから、お世話をすることができない。
ごめんね、おかあさん。

このところ眠れない。
エンシュアを飲んだらすぐ睡魔が襲ってきていたんだけど、ここ3日間は全然効果がない。
夜にある程度寝ないと、お腹が張った感じになって苦しい。実際、下腹部が膨れている。
そのお腹の膨らみを減らすために、また吐く行動に走ってしまう。
懲りない私。愚かな私。

痩せぎすの体は好きじゃない。ちょっとした力仕事さえできないし、みんなから変な目で見られるし。
そう心から思っているのに、膨らんだお腹を受け入れることができない。
吐いてへこんだお腹を見ると、ほっとする。
これでは、永遠にセショウ(摂食障害)は治らない。
そんなこと、分かってる。分かってる。でも、どうしても駄目なんだ。

以前の職場で。
「夜、布団に入って、深い眠りに陥って、このまま目が覚めないといいなって思うことがあるんです」
って、定年退職の近かったベテランの社員さんに、ぽつっと漏らしたことがある。
おとうさんみたいな、そこにいてくれるだけで心がほっとできる、おじさん社員。
そしたらね、「僕も、そう思うことがあるよ」って、さらっと即返答された。
その瞬間、なんだか、背中に背負っている重たい荷物がなくなったかのような感覚になった。
しんどいのは、自分だけじゃない。誰だって、何かを抱えて生きているんだな、って思えた。

辛くても、頑張って生きないといけない。きょうも、あしたも、あさっても。