セショウの人

セショウ(摂食障害)という麻薬

【セショウ】嘘つきな自分

おかあさんから、封書が転送されてきていた。
開けてみたら、大学生だった時入っていたサークルの、夏合宿の案内だった。
おかあさんは、相変わらず、大学関係の郵便物だけ、せっせと転送してくる。
でも、私にとっての大学時代は、セショウ(摂食障害)という症状に戸惑い続け、それと同時に人生が狂い始めていった、最悪最低の時代でしかない。
「大学に通っていた頃の自分を消したい。」
「そして、もう一度、大学の勉強をやり直したい。」
大学を卒業して間もない頃、おかあさんにそう呟いたことがあった。
そしたら、おかあさんは、
「高い学費を4年間も出してやったのに。」
と言って、大暴れした。
私が本音を言ったせいで、おかあさんが錯乱した。ショックだった。
この事件以降、私は、おかあさんの前では、「私でない私」になっている。

昨日も今日も、おかあさん宛てに、郵便物を転送してくれたお礼のメールを送信するタイミングを外してしまった。明日こそは実行しないとやばい。